KATANA

カタナ

スズキの誇るバイク

バイク好きの方なら、一度は「KATANA」の名前を聞いたことがあるはずです。
スズキが製造・販売しているオートバイのシリーズのことです。

1980年に西ドイツのケルンモーターショーで発表されたのが最初です。
シリーズ名の通りで、日本刀をモチーフにしています。
先鋭的なフォルムと優れた基本性能を両立したモデルということで、一気に世界中で認識されるようになりました。

世界中に与えたインパクトは絶大でした。
KATANAの登場は当時「ケルンの衝撃」と呼ばれたほどです。

2019年に復活

世界中の衝撃を与えたスズキ・カタナですが、2000年にいったん製造が終了しました。
ところが2019年になって、「KATANA」という名称で復活しました。
今回の復活モデルでは、GSX-S1000/Fをベースにしています。

復活したKATANAですが、当時のモチーフをそのまま踏襲しています。
個性的なデザイン、日本刀をモチーフにしたフォルムは相変わらずです。

一方で今のトレンドも取り入れた部分も見られます。
まずはスイングアームマウントリヤフェンダーを導入しているのは目を見張ります。
これはスズキでも初の試みです。

またシェイプした部分もあります。
例えばバッテリーですが、小容量化によってコンパクトにまとまっています。

スムーズな走りのできるエンジン

KATANAに搭載されているのは、998ccの水冷直4エンジンです。
こちらはGSX-R1000ノ200%~2008年モデルに搭載されたもので、最適化されます。
しかし基本設計は15年以上前のものを採用しています。

一昔前のエンジンですが、性能的には非常に優れています。
特に低回転域での安定感は注目です。
例えば10%くらいの上り勾配をトップギアのままで走行してもエンストする危険性はありません。
これはローRPMアシストが導入しているからでしょう。

また振動もかなり抑制されています。
ですから走り出しの時をはじめとして、非常にスムーズな走りが可能です。

一方でスロットルを全開にしたときの破壊力はさすがです。
一気に高速域まで持っていくだけのパワーを持ち合わせています。

ハンドリングも鋭い

ハンドリングもかなり評価が高いです。
基本的にはGSX-S 1000/Fと同じと考えてもらっていいでしょう。

しかしKATANAの場合、ヘッドライト類がより軽量化されています。
またハンドルの幅も広めにレイアウトされています。
このため、ハンドリングの切れ味はまさに日本刀のように鋭いです。

ブレーキについては初期のタッチはややソフトな印象があります。
ブレーキについてはGSX-Sに似たフィーリングといっていいでしょう。
前後のバランスも良く、コントロール性に優れています。