Ninja ZX-10R

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Ninja ZX-10Rの概要

Ninja ZX-10Rとはカワサキから発売されている、大型バイクのことです。
2004年から発売されました。
カワサキではそれまでZX-9Rという1,000ccクラスのスーパースポーツモデルを手掛けていました。
その後継車種という形で開発されました。

バイクには世界的なレースが開催されています。
その中でもスーパーバイク世界選手権(WSBK)という市販モデルをベースにしたレースがあります。
1988年から開催されているのですが、Ninja ZX-10Rは2015~2020年まで6連覇という偉業を達成しました。
世界クラスのバイクを乗りこなしてみたいと思っている人の間で人気です。

大胆なデザイン

2020年にNinja ZX-10Rはモデルチェンジが行われました。
この中で特に印象的なのは、外装です。
2011~19年モデルは底流は共通していたのですが、その基本部分に手を加えています。

それまではスラントノーズといって、先端から後方に向かって隆起するフォルムでした。
それが逆スラントノーズと真逆に変更されました。
フロントの表情はどちらかというとH2系に近くなりました。

またウイングレットが設けられているのも、外観の特徴の一つです。
ウイングレットを設けることで、よりダウンフォースの得られる仕様になりました。

街乗りでもスイスイ走行できる

Ninja ZX-10Rのようなスーパースポーツモデルは、もともとレースで走るのを前提にして開発されました。
ですから従来は街乗りでは少し不便に感じる傾向があります。

確かにランディングポジションは少しタイトです。
渋滞時のようなストップ・アンド・ゴーの続くような交通状況だと、体にかかる負担も大きいです。

しかしエンジンは中低速域でもスムーズに回転します。
低回転域でも厚みのあるトルクです。
3,000回転ほどでもシフトアップをこまめに行えば、比較的快適に運転できます。
シフト操作に慣れれば、街乗りでもそれほどストレスは感じないでしょう。

高速道路で本領を発揮する

レース仕様のNinja ZX-10Rは、高速道路やワインディングなどでさらに本領を発揮します。
スロットルを開けても少しリアの跳ね上がるところはあるものの、電子制御がかかるのでスムーズに車体が前に出ていく感じです。

またコーナリングもスムーズかつ素直に反応します。
フロントを内側に向けて、どんどん曲がっていきます。
思い通りのポジションにバイクを乗せていけるでしょう。

エンジンパワーは203馬力です。
こちらは旧型モデルと変わりありません。
しかし最高出力をたたき出すために従来モデルと比較して、300rpm回転数を引き下げることに成功しました。
エンジンの負担が軽減されたわけです。